2017年10月09日 23:27

実力テストの対策はするな

 今日は、恒例の県立そっくりもぎ見直し会でした。昨日行われた進学研究会の県立そっくりもぎの問題を、全教科全問を解き直しました。国語道場では、こうした学習会を中3受験生の会場模擬試験の時に毎回実施しています。

 今日は午後1時からスタートしたのですが、皆5時過ぎまでぶっ通しで勉強しました。みんなよくがんばりますね!

 そんなに時間がかかるの?と思われる人もいるかもしれませんが、私の感覚からすれば当然ですね。よほど優秀で、ほとんどすべての問題がテスト本番で解けてしまうという人でなければ、テストの見直しには本番テストと同等かそれ以上の時間がかかるはずです。

 一流大学に合格するレベルの受験生であれば、このようなテスト見直しをするのは当たり前のことですが、高校受験にこれから挑む中学生にはまだちょっときついタスクであることは間違いありません。放っておいたらまずやらないでしょう。だから、道場は強制力をもって模試を受けた直後に見直し学習をやらせているのです。

 よく、「明日実力テストなんですけど、範囲はどこですか?」とか、「実力テストの対策って何をやったらいいですか」なんて質問を受けることがあります。

 分かってないなーと思うことしきりです。こういう質問に対しては、「実力テストの対策なんてするな」と一喝します。

 初めのうちはたいていぎょっとされますが、でも本当です。実力テストでは、事前の対策なんかよりも、テストの解き直しの方が何倍も重要です。

 でも、ほとんどの人はテストが終わったらそれっきりなんですよね。残念。

 入試本番は、これまで見たこともなかったような問題が多くの場合出題されます。そういうものに対応できる力が入試では求められるということですが、その練習としても実力テストの事前対策はあまりやらないほうがよろしい。

 「そんな、テストでできなかったらどうするんですか」などと思われるかもしれませんが、模試でできないことがあったって、入試本番でできないことがあることに比べたら痛くもかゆくもないことです。むしろ、模試で出来ないところが見つかったら大いにラッキー。分かっているつもりだったが、こういう形式で聞かれると間違えてしまうのかとか、中2の時に習ったあれのポイントはこういうところで、これを押さえていないといけなかったのかとか、そういうことを確認できるのは模試の復習においてのみです。

 模試の見直しこそ、テストでの自分の欠点・弱点を明らかに示してくれるものです。ですから、毎回の見直しを丁寧にやっていく人であれば、成績はおのずからよくなっていきます。結果ばかり気にして、事前対策に必要以上に労力を使うべきではありません。

 模試・実力テストの事前対策はあまり意味がなく、その復習こそが大切だということなんですが、その模試の復習こそが最強の入試の事前対策なんだよということです。

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