小学校のテストが毎回100点というのは当たり前の話で、そうでないとかなりまずいのです
面談などでしばしばいただくご質問に、このようなものがあります。
「学校のテストでは毎回100点、悪くても80~90点以上は取れているのに、どうして塾のテストではこんなに取れないのでしょう?」
「塾のテスト」というのは、全国規模の偏差値が出る実力テストのことです。
塾の人間であれば、学校のテストは毎回ほぼ満点というお子さんの偏差値の分布が、上は70超から下は40台後半になることは経験上みな知っていることでしょう。ですから、「学校のテストはできるけれども、塾のテストはできない」というという疑問に対しては、それはそんなもんですよということにはなります。
しかしながら、「どうしてそうなるのか」ということについてよくよく考えてみると、これには結構構造的な問題もあるのではないかと思いいたりました。
このブログでもしばしば言及していますが、「教育の七五三」という言説がございます。
その意味は、小学校では3割が落ちこぼれ、中学校では半分が落ちこぼれ、高校では実に7割が自分が教わっていることを理解できなくなるということです。
そうした現実の是非についてはここでは措いておきます。ここでは小学生の3割が落ちこぼれるということに注目してください。
このことは、逆に言うと、小学生の7割は理解できるように、学習内容が決められ学校教育が行わていれるということです。
7割ですから、1クラスが30人であれば、上から21番目ですね。そこまでの子どもたちが、100点近い点数が取れるようにできているということです。
いつも学校のテストでは100点をとってくるのに、塾の実力テストでは偏差値40代だということのからくりは、この辺にあるのです。
「小学校の時はとてもよくできていたのに、中学校に入った途端、急に成績が悪くなった」というお悩みをお持ちの保護者の方もいらっしゃることでしょう。
これも、上のような事実を踏まえれば、簡単に理解できることでしょう。もともと小学校のテストは、7割のお子さんが90点・100点をとることができるものであっただけで、中学校のテストはそうでなくなったということです。お子さんの出来が急に悪くなったわけではありません。
中学校では、定期テストの学年順位も発表されます。小学校では「できたはず」なのに、定期テストの順位が学年の半分より下なんてことはざらにあることです。これも上にあげた事実から説明可能です。
ですから、学校のテストはいつも100点だとしても安心せず、定期的に塾などで実力テストを受けて、お子さんの相対的な位置を把握しておくことは非常に大切です。実力テストからお子様の問題点が明らかになったのであるならば、先延ばしにしてはいけません。できるだけ早く塾などでまとまった指導を受けるようにするべきです。考え方は、予防医学と同じです。
また、毎回のテストが70点程度とか、まして50~60などといったら、かなり学力が低い可能性があります。ただちに、基礎基本からきちんと学習指導をしてもらうようにするべきです。
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