2019年07月13日 22:41

習い事で成功するために、してはいけないこと

 今日は午前中に娘が通っている音楽教室の発表会があり、開校時間の前にそれを見に行ってきました。

 音楽は人間の活動の中で最も素晴らしいものの一つであり、一生のうちのある時期にそれに打ち込むことは大変尊いことであるという信念を、私は持っています。ゆえに子どもに真剣に取り組ませています。少々自立心の強い娘なので、しばしば「もうやめる」などと言いだしますが、なんだかんだでまる5年になりました。発表会が終わればケロリとしたもので、「来年は何弾こうかな」などと言っております。

 大変優れた先生に出会えたこともあり、技術的にもめきめき力をつけています。今回の発表会では有名な「ショパンのノクターン」(作品9-2変ホ長調)に挑戦したのですが、いい音色で表現力豊かな演奏ができました。我が子ながら大したものだと感激しました。

 まあ、ちょっとYouTubeで検索すれば、同じくらいの年齢でもっと難し曲をバリバリ弾くお子さんはいくらでもいるわけですけれども、自分の子どもが一つのことを継続的に頑張って上達していること、親子で一緒にいろいろな音楽を経験して、本人のみならず親自身の心が豊かになっていることなどのために、私個人的には大いに満足しています。子どもがピアノを続けてくれいていることに感謝ですね。

 習い事を子どもにやらせる動機はいろいろあると思いますが、せっかくやらせても上達しないうえに子どもにとってもよくないのが、「子どもを預けられるから」という理由で始めることです。もちろん多少はそういう側面があってもよいのですが、それが第一になってはいけません。

 親御さんの感覚からすると、家にいてもずーっとゲームをやったりスマホで動画を見たりしてばっかりいるから、そういうことができないところに預けて、しかも何か教えてもらえるというのはバリュー感があるように思われるかもしれません。

 しかし、これ、子どもの感覚で考えてみてください。こんなことをしたら、わざわざその習い事で教わっていることを嫌いにするようなものですよ。「ああ、もうこんなの習ってなかったら家でのんびりできるのに」としか思わないでしょう。

 習い事で大切なことは、親御さんがその価値を心から信じていること。「これはあなたにとって大切な宝物になることだから、頑張ろう」と言えることだと思いますね。以前の記事で紹介した海猫沢めろんさんの言葉を再度紹介します。

NO情熱、NO習い事

 国語道場でも、「この時間に教室を開けると、ルームに入れなかったお子さんが来るからいいと思いますよ」なんてアドバイスをいただくことがあります。でも、今のところはやる予定はないですね。

 結局、託児所代わりに通わせる方って、あんまりお子さんの成績を見ていないし、お子さんが頑張って成績を上げても関心のない人が多くて、けっきょく目標も何を達成したかもないうちに何か月かでやめてしまうことが多いですからね。子どもに自由な時間をつぶすために国語をやらせようなんてことだと、「国語道場」でわざわざ国語嫌いを生み出すことに加担するようなものでもありますしね。

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