2016年04月20日 22:56

教科書が届きました

 今年は中学校で使われる教科書の改訂年度ということで、国語道場でも指導に使うテキストのほとんどを入れ替えました。

 道場に置いておく学校教科書も入れ替えなければいけなかったのですが、一般向け販売の解禁日は4月16日でしたので、同日にただちに注文して、本日道場に届きました。

 これをもって一応新年度版の教材関係が揃ったことになります。

 今回、上の通り千葉市で採択されている教科書全部を購入したのですが、それ以外に1つ面白そうな教科書があったので、使用している生徒はいないのですが取り寄せてみました。

 筑波大学附属駒場中学校や灘中学校、麻布中学校で採択された歴史教科書ということで、一部のマスコミで取り上げられていた教科書ですね。「従軍慰安婦」について唯一取り上げている教科書ということで、ニュース記事として取り上げられたようです。

 さっそくいくつかの項目をよく読んでみました。

 まず、「従軍慰安婦」ですが、そもそもその用語を見つけることができませんでした。索引の項目にも立っていません。囲み記事で、「軍と一緒に移動し、自由に行動することができなかった女性がいた」ということが書かれているだけでした。

 全ページ読んでいないので、見落としがあるかもしれませんが、アジア太平洋戦争の記事周辺ではそういう状況でした。

 読んだ感想としては、歴史の読み物として面白い本だと思いました。一方、道場の生徒のためのテスト対策授業などで使える教材ではないかなとも思いました。

 歴史好きの生徒が、休み時間なんかに手にとって読んでくれるといいかなといった感じですね。

 最大の特徴は、一般的な歴史教科書のように、覚えるべき歴史事項を文章でつなぐという形式でなく、それぞれの時代、歴史的事件について、独自な切り口でテーマを掲げ、それについて非常に具体的に記述するという形式をとっているところです。

 テーマの切り口が独自的で内容が具体的ですから、他の教科書と比べても情報量が圧倒的に多いです。高校教科書でもこんな図版は見たことがないとか、こういう人物は掲載されていないとかいったものがたくさん出てきます。

 上に紹介した新聞記事は、政治的に「偏向した」教科書を、日本を代表する一流名門校が採用したことについて腐すような内容になっていますが、どうなんでしょうね。

 学力トップクラスの子どもたちが喜んで読んでくれるような内容を持った教科書だということで採択されたというところが本当なんじゃないでしょうか、という印象を持ちました。

 大人の学び直しの本として、山川出版社の歴史教科書が一般書として売られていたりしますが、あれをもう一度歴史を勉強し直そうということで読みなおすよりは、この教科書を読んだほうがおもしろいんじゃないでしょうか。しかも安いし(700円ちょっと)。

 学校教科書なので、書店での取り扱いは限られています。入手したいという方は、こちらから取り扱い書店をご確認ください。

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