普通の塾が分かっていない、成績を上げる以前に必要な学力の基盤のはなし
昨日、待ちに待った「読書指数診断」の成績表が返ってきました!
「読書指数診断」とは、読書指導「ことばの学校」に付属する日本語語彙力・読解速度の全国テストです。
今年3月に実施された春の診断時から半年という期間ですが、継続的に受講している子どもたちは、やはり顕著に語彙力が伸びています。
れなちゃん、前回からさらに2800語アップ。小3でDグレード(小5レベル)の本を読みこなせています。すごい!
ゆかりちゃん、前回から3,500語アップ。普段の会話でも使う単語が違うよね。
こうきくん、前回から5,600語アップ。伸び悩みの時期もあったけど、努力の成果が現れてきたね!
まもるくん、前回から5,600語アップ。国語記述の授業も、しっかりとした答案が書けるようになってきたね!
こうたくん、前回から6,300語アップ。小2で初めて受講した時は集中できないこともあったけど、最近の君の取り組みの素晴らしさに読書が人を育てるということを実感するね。
そしてなんと半年で脅威の9,800語アップは、かほちゃん!やはり楽しんで続けることって大切だなと、学ばせてもらっています。
次の4名については、今回の「読書指数診断」の成績の結果、アップグレードを認めます。
みゆうちゃん、AグレードからBへ。
ゆうすけくん、BグレードからCへ。
ゆかりちゃん、BグレードからCへ。
こうきくん、BグレードからDへ2グレードアップ。
そしてそして、「ことばの学校」で一つの目標となっている語彙力3万語マスターですが、今回も1人誕生しました!
ゆいちゃん(小5)
いや~、小5で3万語マスター達成は本当にすごいですよ。はっきり言ってその辺の中学生よりも語彙力があるということですからね。素晴らしい!
このブログをよくご覧頂いている方はご存じかと思いますが、日本語語彙力3万語というのは、中学校の学習内容をマスターするために必須の語彙数です。基本的に、語彙力が3万語くらいないと、中学で学ぶ内容を完全に理解することは出来ません。
しかしながら、一般的な公立小学校を特別なトレーニングなしに卒業する児童の場合、中学入学時点で良くて2万数千語くらいしか語彙力がありません。
教育の七五三という言葉があります。小学校の7割、中学校の3割、高校の3割の児童・生徒しか学校で習う内容を身につけられていないということをからかって言う言葉です。
中学生の半分程度しか中学で習う内容を身につけられないというのはちょっと恐ろしい気もしますが、でもこれは現実ですよね。現在の公立高校入試の平均点は、500点満点で300点にも届かない状態が何年も続いています。
その大本の原因は、日本語力が足りないことにあります。中学では3万語の日本語語彙力が必要なのに、一般的な小学校では良くて2万数千語しか子どもたちに身につけさせられていないんです。
そもそも日本語力が足りない子どもに、やれ数学だ英語だ物理だ化学だ歴史だ地理だと形だけ勉強させたところで、「分からない」となるのは当たり前のことです。まずは日本語力を伸ばすことが何よりも大切だということは当然のことではないでしょうか。
でも、その当たり前のこと、当然のことに正面から取り組んでいるところは残念ながらほとんどありませんね。西千葉では国語道場だけだと思います。いや、もし取り組んでいらっしゃるところがあったら、ぜひご一報ください。ともに地域の子どもたちの学力の基礎の基礎を向上させるために、情報交換しましょう。
学力の基盤である日本語力が向上してくれば、勉強したことも理解できるし、理解があれば当然学習内容の定着も良くなります。だから何よりまず日本語力、国語力です。それに併せて数学・英語・社会・理科を学んでいけば効果的ということです。
そういうことが分かっていないで、ただ「うちの子は勉強が苦手だから、つきっきりで手取り足取り教えてもらわないといけない」なんて思うのが一番の勘違い。そういうのって結局アタマを使っているのは先生で、子ども自身は教えてもらうばっかりで自分のアタマを使わないから、結局日本語力も考える力も伸びない。日本語力が伸びないから一向に自分では勉強できるようにならない。自分で勉強できるようにならない上にのび太くんのように人に頼る心ばかりが育つから、とどのつまりは冬期講習で30万も40万も払って、お勉強をさせてもらうような人間になっちゃう┐(´д`)┌ヤレヤレ
大人自身の論理的思考力も問われているんだと思いますよ。数学でも英語でも理科でも社会でも、それを完璧に身につけるにはそれを理解出来るだけの日本語力が必要なんてことはちょっと考えれば分かることです。それが理解できれば、子どもにどういった教育をしたらいいのかということも自然と見えてくるのではないでしょうか。
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