2019年11月06日 23:26

本気なら、自分で自分に怒るくらいでなきゃ

 秋の面談シーズンも半分を過ぎたところです。

 面談では、ご家庭でのお子さんのご様子をお話ししてくださる保護者の方がいらっしゃいます。その中で特に印象的だったものがあります。そのお子さんは、おうちの方と勉強の話をしていて、「英語の◯◯という単元で、注意しているんだけれどもどうしても間違えてしまう。」とぽろぽろ涙を流したというものです。

 これはいいですね。「いいですね」って、子どもがとても悩んでいるのに何が「いい」だと思われるかもしれません。

 しかし、この「悔しい」という思いや、自分のできなさ加減に対する怒りというか、情けなさといった感情。これは間違いなく成長につながるものです。

 私自身も、高校時代3年間、部活にうつつを抜かしてロクに勉強もしてこなかったために、英語は三単現も忘れてしまう体たらくに陥っていました。一念発起して勉強に専心することにしても、とにかくできない、わからない。単語の意味が分からないななんて辞書をひってみたところ、「何だこりゃ、さっき引いたばかりの単語じゃないか」なんてこともたびたび。もう、情けなくって涙が出ましたよ。それでも諦めずに勉強を続けていった結果、当時の代ゼミ模試で偏差値70を超えられるようになって英語は得意科目になりました。

 よほど天才的に頭が良いというのでもない限り、私の友人知人でも、国語道場の先輩たちでも、最終的に学業で自分の満足いく結果を出せた人は、陰で「くっそー」なんて思いをしているものです。だから、上でご紹介したお子さんについては、私に言わせれば、もうこの子はきっと大丈夫と思えるわけです。

 国語道場の中学生の授業では、各単元の導入に、暗記チェックをちょっとゲーム感覚で行っています。そのため、チェック項目を全部言えた生徒が「よっしゃー」なんて声を上げていることがよくあります。

 その一方で、「もういや~」なんて声が聞こえてくることもあります。なかなか思うように覚えられなくて、悔しがっているのでしょう。

 これも同様に、「いいな」と思ってしまいますね。やっぱりそれくらい、自分に腹が立つくらいでないと。

 こんな感じで、国語道場にはこれからがますます楽しみなお子さんたちがたくさん通ってくれています。

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