来年度より私立高校の授業料実質無料になるそうです(所得制限あり)
先日、千葉市内のある私立高校の学校説明会にいってきたのですが、その際、来年度より高校の就学支援金制度がさらに拡充されるという話を聞きました。うかつにもここで初めて知りました(^^;
年収にして約590万円未満の世帯であれば、私立高校の授業料がまるまる国から支給される
ということです。
ご存じかとは思いますが、現在も高校生のための就学支援金制度は存在します。現行制度では、世帯年収約350万円未満だと私立高校の授業料全額が支給されるようになっています。
参議院選挙対策のバラマキだとか、私立の授業料までなんで税金で賄うんだとかいった批判もあるようですが、まあ、私は高校はいいんじゃないかと思いますよ。むしろ所得制限なんかしないで、みんな無料にすべきだとさえ思います。理由は、私立高校への進学は、小・中学校とは事情が大きく異なるからです。
私立の小学校や中学校に子どもを行かせるのは、ぶっちゃけた話、近所の子どもたちと同じ学校にうちの子どもは通わせたくないわということだと思います。そんなことはお金持ちがやればよいことだし、応分の負担を自分ですればよいのだと思います。
しかし、私立高校はそうではありません。以前の記事にも書いていますが、千葉県なら公立高校の入学者定員は、中3受験生の約7割に最初から設定されています。言い換えれば、3割は私立に行ってもらわないといけないように仕組まれているわけです。もちろん一部には第一志望で私学に入学という人もいますが、大部分は併願で私立高校を受けています。大部分が公立高校への進学を希望している状況で、県や市がそれに見合う高校の定員を準備していない以上は、授業料などの面でそれを公が補助するのは、むしろ当然だと考えます。
先ほどから、支援が受けられる年収について「約」という接頭辞を使っておりますが、これは正確なところはきちんと調べてみないと分からないからです。新しい制度では「課税所得」を基準に判定するとなっています。課税所得は、
[給与所得控除後の金額]-[所得控除の額の合計額]
なので、源泉徴収票で確認できます。現行制度では、住民税の「所得割額」から判定しているんですが、この所得割額は、区役所に行って納税証明書を取るとかしないと正確なところが分からないので、この改正はよいことだと思います。
課税所得で判定するということは、ちょっとの差で支援金支給の基準を超えてしまうなんていう状況の人だったら、所得控除の対象の金額を大きくすることで調整できそうな気がしますね。地震保険の支払いをちょっと大きくしてみるとかするといいかもしれません。
ちなみに、現行制度でも同じことですが、この就学支援金制度、入学金と授業料が対象で、それ以外の費目のもの、例えば施設◯◯費といったものには支給されませんのでご注意ください。
ちなみにのさらにちなみになんですが、私立高校によっては、特待制度でこの施設△△費が免除になるところがあったりします。こうなると就学支援金との合わせ技で、自己負担ほぼなしというのも実現できないこともないですね。あまり施設費を免除してくれるところは多くないのですが、探してみる価値はあると思います。
来年度以降さらに通いやすくなる私立高校ですが、国語道場が加盟する千葉学習塾協同組合では、今年も私立高校合同相談会「スクールフェア」を10月13日(日)に開催します。会場は、西千葉からもとても行きやすい、千葉中央の三井ガーデンホテル千葉です。
私も、当日会場で何か係をやっていると思います。10月13日は三井ガーデンホテル千葉で君と握手。約束だ!
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