2018年10月31日 22:24

決まりを守らない学校教師に、子どもに何か言う資格があるのでしょうか?

 毎日のように塾生の面談、ご新規の方の入塾のご相談を承っております。

 いろいろとお悩みをお聞きしまして、それについての解決策や考え方をお話しているのですが、私ども塾としてはどうにもならない問題があります。

 それは、過剰な課外部活動です。

 上に掲げましたのは、今年千葉県教育委員会から出されました運動部の活動についてのガイドライン(PDFファイル)の一部です。

 部活をやっていい時間は、平日2時間程度、土・日は3時間程度。少なくとも平日1日、土・日いずれか1日をお休みにしなければならない。はっきりとそう書いてあります。

 しかし、まあ、生徒や保護者の方のお話をお聞きしていて驚くのは、まったくこういうルールを守ろうともしない先生方がいらっしゃるということですね。いったいどういう了見なんでしょうね。字が読めないのか、頭がおかしいのか、はたまた目に見えない何かと戦っているのか。

 少なくとも、自分自身が社会のルールを守らないのであれば、子どもたちに何かものを言う資格がある人間であるとは到底言えませんね。だいたいスポーツ競技ってものは、ルールに基づいて行われるものなんじゃないんですか?

 部活動の練習が厳しく、練習時間も長い。帰ってくるとぐったりしてしまう。どうしても寝てしまうので、深夜に起きて勉強せざるを得ない・・・。

 本当に、お悩みをお聞きしていて、こちらも大変つらい気持ちになります。

 上に紹介したガイドラインの中にもある通り、部活動とは、「スポーツの楽しさや喜びを味わい、生涯にわたって豊かなスポーツライフを継続する資質や能力を育てる」ものです。しかし、現実には長時間の厳しい練習で、子どもたちの健全な生活習慣をぶち壊し、競技そのものを嫌いにさせていますよね。

 「高校でも◯◯は続けるの?」

 「いや~、もういいです。」

子どもたちにこんなことを言わせちゃっている。とにかく、「内申に響く」といけないから、中学卒業までは我慢して部に在籍しているということのようです。

 元文科省事務次官の前川喜平さんがネットマガジンにこんなことを書いています。

学校の教師の中には、「BDK」すなわち「部活大好き教師」「部活だけ(しかしない)教師」と言われる人たちもいる。この類いの教師はもともと部活動が好きだから、いくらやっても負担感がない。そのため、生徒たちを過度の長時間練習や体罰などで肉体的・精神的に追い詰めてしまうことも起こり得る。

一方で、本来の仕事である授業への取り組みはおろそかになりがちだ。やはり教師には授業にこそ力を入れてほしい。BDKの人たちには、教師を辞めて「部活動指導員兼地域スポーツ指導員」という新たな職業に就くことを考えてもらえるようにすべきだろう。

 そんなこと、文科省にいる間にやってくださいよと言いたくもなりますが、ともあれ、まったくその通りだと思います。

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