漢字なんか1回練習すれば覚えられる
今年の夏は、小学生の生徒が、暑中見舞いや残暑見舞いのハガキを自分で書いて持ってきてくれました。
国語道場でも、夏期講習の企画として暑中見舞いを書くということをやっているのですが、こういう風に実際に習ったことを自分で実践してみる、という態度が素晴らしいです。
中学生の国語の授業では、毎回初めに漢字テストを実施しています。
完全に個別進度なので、進む生徒はどんどん次の級へ進んでいきますが、なかなか先に進められないという生徒もいます。
今回は私の経験から、とっておきの練習方法をご紹介しますので、どうぞご参考になさってください。
それは、試験範囲の漢字、熟語を1回ずつ練習するというものです。
そんなんで覚えられるの?と思われるかもしれませんが、私はこの方法で、高校時代の国語の授業の漢字テストで、ほぼ毎回満点をとれていました。
私に言わせれば、何回も何十回も書くなんて無意味。ましてや、1つの漢字につきノート1ページ書けとか、何かの罰として漢字練習をさせるなんて愚の骨頂。漢字嫌いを増やすだけだから、こんなことを課されたらどこかに訴えたほうがいいですよとさえ思いますね。
とはいえ、1回練習するだけで覚えられるようになるためには、次の3つの条件だけは守ってください。
1 丁寧に書く
2 手本を見ないで書く
3 普段から漢字を使う
さすがにこの習慣がなければ、1回練習するだけで覚えられるということはありません。
1の丁寧に書く、はいいですかね。一つの漢字が、どういう部品からできていて、どういう読み方・意味を持つのかを考えながら書きましょう。
2の手本を見ないは、重要なコツですね。
よく、漢字を練習するときに手本を見ながら書いている人がいますが、これでは覚えるというプロセスが欠けているので、頭に入りません。書く練習をする前に、漢字をよく見て頭に叩き込み、書き始めたら自分の字だけを見るようにしましょう。字もきれいになります。
3の普段から漢字を使う、一番大切なのはこれですね。
授業などで生徒たちによく言うことなんですが、道場の先生たちが数学でも理科でもいろんな問題をすらすら解けるのは、特別頭がいいとか、人間が立派であるとか、そういうわけではありません。単に同じような問題を何回もやったことがあるから解けるのです。これは、小学校・中学校・高校で学ぶ基本的な勉強すべてに言えることです。何度もやれば、誰でもできるようになります。
漢字なんてなおのことです。何度でも書けばよいのです。
なんだ、結局何回も書くんじゃないか、ですって?
まあ、結果的にそううなりますね(^_^;)
漢字を何度も書く一番の「学習」は、普段から知っている漢字は当然使う、ちょっとうろ覚えの漢字は調べてでも書いてみる。とにかく普段から書くことです。
「漢字が覚えられない」という人の特徴は、単に練習不足ということもありますが、普段から漢字を書こうとしていないということがあります。
面倒くさいとかいろいろ言い訳はあるのかもしれませんが、学校や塾で学ぶことを、生活や仕事の中で実際に使っていくことはとても大切です。
つまるところ、学力が高い生徒は、学校や塾で学ぶことと生活での実践とが結びついているものです。一方、勉強は勉強で、生活や趣味とは全然関係がない、つまらなくて役に立たないものと思い込んでいる生徒は、なかなか勉強も身につかない傾向にあるようです。
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