2016年10月10日 18:10

神保町・漱石フェス

 今年は夏目漱石没後100年(来年は生誕150年)。NHKでは「夏目漱石の妻」というドラマが放送されていますし、岩波書店は新しい漱石全集の出版を開始するそうです。

 ちなみに、1993年から刊行された漱石全集は、国語道場の本棚にも収められています。

 漱石を愛する人は多いと思いますが、私にとっても彼の作物を読むことは、人生における極めて重要な経験です。

 漱石門下四天王の一人で、戦後学習院院長を務めた哲学者の安倍能成先生は、私の学生時代の指導教官の加藤泰義先生の師匠でした。だから、私は「漱石のひ孫弟子」と自称しております。

 もちろん、加藤先生に指導を受けた学生はたくさんいるわけで、それ自体は大したことではないのですが、それでも、自分とこの偉大な作家との間に、師弟としてのつながりがあると言えなくもないことに、しみじみとした感動を覚えます。

 さて、漱石没後100年という記念の年に、各地でも漱石関連のイベントが行われています。

 今夏私が訪れた熊本も漱石ゆかりの土地ですが、4月の震災で、熊本市内の 内坪井旧居 は、公開中止になっていました(現在は一部再開している模様)。記念の年で、イベントの企画もあったでしょうから、担当者・関係者の皆さんは、さぞ残念に思っていることでしょう。

 東京神田神保町では、今月、「神保町・漱石フェス」というイベントが行われています。

 家内や子どもたちは、今日はそれぞれに用事があったので、仕方がないので私一人で神保町に行ってきました。

 まず、地下鉄神保町駅を出てすぐの岩波ホール前の案内所で、街歩きイベント参加料500円を払って謎解きキットを入手。ついでに、ガチャガチャで漱石缶バッジ(1個300円)をゲット。

 謎解きキットというのは、「謎のメモ」と「100年前の神保町の地図」などのセット。神保町の協力店に行くとそこにヒントがあって、その謎が解けるという趣向のようです。

 しかし、ちょっと問題が難しすぎましたかねえ。答えに自信があるのは1問くらいしかありませんでした。同じようにこのイベントに参加している人たちも、方々で首をひねっていました。「やる気ねぇなぁ。まじめに考えろよ」とか、ケンカになっているカップルがいたり・・・。

ムズイ・・・

 まあ、それでもわからないなりに答えが出たので、その答えになっているお店を訪れました。すると、そこでさらに新しいクイズの紙を渡されました・・・。

 今日のところはそこで降参して、水道橋から帰途につきました。イベントは今月いっぱいなので、それまでにもう一度謎解きに挑戦に行きますかねえ。

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