2019年08月25日 18:56

稲毛高校が募集停止になって、高校から受験できなくなるのは今の何年生からでしょうか?

 この国語道場ウェブサイトでこれまで「情報まとめ」というページが空っぽだったのですが、一つコンテンツをアップしました。「教育行政年表」です。どうぞご高覧ください。

 「年表」と言いましても、歴史年表ではありません。これから学校教育や中学・高校・大学入試で何が起こるか、そしてそれが自分の子どもが何年生の時のことになるのかが一覧できるようになっています。よく見るとなかなか役に立つようにできています。

 PDF形式でアップしていますので、PCやスマホからそのままご覧になることもできますし、プリントアウトしてもご利用いただけます。

 慣れないと、何が書いてあるのか解読するのが難しいかと思いますので、ちょっと見方をご説明します。

 お子さんが2005年度生まれの例です。「2005年度生まれ」とは、2005年4月2日~2006年4月1日までに生まれたお子さんのことです。まず一番上の行の「2005年生」というところをご覧ください。そこから一行下に下がると、「中2」と書かれています。一番左の列を見ていただくと、「2019年」とあります。つまり、この行には今年度(2019・令和元年度)のことが書かれていて、お子さんが中学2年生であることなどが分かります。

 その2005年度生まれのお子さんが中学3年生の時に何が起こるのか。「中3」と書いてある行まで進んでください。その行には左端の列から、「2020年」、「令和2年」、「学習指導要領X実施」・・・と書かれています。これらが、2005年度生まれのお子さんが中学3年生になったときの年度と教育関連で起こることです。

 2020年度は教育関連で大きな変更がたくさん起こります。まず、大学入試ではいわゆる「新テスト」と呼ばれてきた大学入学共通テストがいよいよ始まります(実際に実施されるのは2021年1月)。小学校の英語はいよいよ教科になり、通知表での評価も始まります。そして千葉県の高校入試では、とうとう公立高校入試が前期・後期制から一本化されますね。

 赤や緑などの色でマス目が塗られていますが、これは教育課程がどの学習指導要領に基づくものかを表します。赤は、2020年度より実施の第10次学習指導要領で決められた教育内容が教えられる学年であることを示します。小学校と中学校の教科書は、たいてい指導要領の実施から数年後にちょっと改訂されます。第10次学習指導要領の中でも、ちょっと改訂された教科書を使うことになる学年は、赤系でもちょっと違った色で塗りつぶしてあります。

 千葉市の小中学生としては、もう一つ大きな問題がありますね。そう。市立稲毛高校・附属中学校が完全中高一貫校化し、高校が募集停止になることです。これに関係してくるのは現在何年生のお子さんでしょうか?

 一番影響が大きいのは、現在小学4年生と中学1年生のお子さんです。現在小4のお子さんが6年生になる時、現在の稲毛高校附属中学校の募集定員が倍増し、4クラス160名の募集になります。その一方で、現在中学1年生のお子さんが受験学年の中学3年生になる時、稲毛高校の募集定員が2クラス80名減らされる計画です。

 さらに言うと、現在小学4年生のお子さんが中学3年生になる時、稲毛高校の募集が完全に停止されます。現在の稲毛高校に受験できるのは、計画通りいけば今の小学5年生のお子さんまでです。

 こういうことも、この教育行政年表を見ていただければ一目瞭然です。どうぞご活用ください。

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