2016年05月12日 11:00

英語の勉強法は根本から変えなければいけないことに気づいていない人はまだまだ多い。塾業界でさえ

 ようやく今週から英語のディクテーション指導を再開させることができました。

 国語道場では、昨年から英語教科書本文をディクテーションさせる指導を行っていて、大きな成果を上げています。

 ディクテーションとは、英語を聞き取って、それを書き取るという学習方法です。聞き取り能力だけでなく、正確な文法や単語の知識を伸ばす効果があります。

 今年度、中学校の教科書が改訂となり、それに伴って英語の教科書本文も変わりましたから、その音声教材を作成するのに少し時間をいただいておりました。それが完成しましたので、晴れてディクテーション指導の再開となりました。

 国語道場では、昔ながらの英文和訳ですとか、延々と続く文法問題ですとか、そういうカビの生えたような英語指導はもうやっておりません。

 もちろん、英文法の知識や何を言っているかを正確に知ることは大事ですから、まったくやっていないということではありませんよ。指導内容全体の割合として小さくなったということです。

 皆様もご存じのように、文部科学省は英語指導の4技能化を強力に推し進めております。

 「4技能」というのは、読む・書く・聞く・話すの4つの能力のことですね。

 国語道場では、その4つのうち、3技能(読む・書く・聞く)までしっかりと指導しております。

 大学入試センター試験が2020年に廃止され、新テストが始まるということも周知のとおりかと思います。

 入試が変わるという点でいいますと、最も劇的に変わるのは英語だと言われております。

 誰がそんなことを言っているのかと申しますと、安河内哲也氏が最も有名です。氏は、東進ハイスクール講師として最も有名かと思いますが、文科省の「英語教育の在り方に関する有識者会議」の委員でもあった方です。一介の予備校講師が言っていることではありません。

 どう変わるか。もっとも大きく変わった場合、大学入試科目から英語がなくなるかもしれません。

 「え?それではどうやって英語力を見るのですか」というと、高校在籍中に英検とかTOEFLとかTOEICなどを受けておいて、そのスコアを大学に出願する際に申請するようになると考えられます。

 英語圏の大学に入学を希望する場合、代表的なのはTOEFLですけれども、それを事前に受けておいて、英語力の証明としますから、国際標準的なやり方になるといえますかね。

 実は、もうすでにそういう入試制度を取っている大学はいくつもあって、例えばすぐ近所の千葉大学でも今年からそういう制度が始まっています。

 今年新設された国際教養学部の入試では、英検準1級、TOEFL iBTで80点以上、TOEIC SWで1090点以上なら英語のテストは満点扱いとする、となっています。

https://www.chiba-u.ac.jp/exam/files/H28senbatsuyoukou-ittsupan.pdf (29ページに書いてあります)

 まあ、これまでの受験英語というものは、英語を使えるかどうかではなくて、英語を使って頭の良し悪しを測るという奇怪なものでしたから、そういうのがなくなるというのはよいことなんじゃないでしょうか。

 現在小学生・中学生のお子さんであっても、来るべき大学入試の大きな改革に向けて、英語の勉強方法についてはしっかりと考えておかれたほうがいいと思いますよ。でないと、英語のために日本国内の大学に入れないなんてことになりかねません。

 「でも、それは将来の話であって、今の高校入試にはどうなんですか」という疑問を持たれる方もいらっしゃるかもしれません。

 お答えとしましては、今の高校入試でも、国語道場の英語指導のほうが従来のやり方よりも役に立ちますよ、と申し上げておきます。

 なぜか。それは、現行の高校入試においても、実は出題内容のほとんどは長文読解と自由英作文、そして結構難しいリスニングだからです。昔ながらの文法問題の出題なんて皆無に等しいですよ。

 リスニングなんかは英検3級レベルなら全問正解は難しいんじゃないでしょうか。

 それにもかかわらず、英語の勉強というと、昔ながらの英文和訳に文法問題。こんなことを続けている塾さんって、実は少なくないんですよね。塾向けに販売されている問題集を見ればわかります。そういう問題ばっかりいまだに載っていますから。

 こんな時代遅れというか現実離れした指導を十年一日のように続けていてはいかんですよ。塾は現実を見据えてもっとしっかりしないと!

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