親がゴリゴリやるのを止めれば、子どもはよくなっていく
うちで飼っている犬なんですが、かれこれここ半年ほど皮膚病に悩まされてきました。
動物病院ではアトピー性皮膚炎だと診断されて、とりあえずかゆみを抑える薬を処方してもらってきたんですが、このまま一生薬漬けになるのかと暗澹たる気持ちになったものです。
獣医師さんからは、皮膚の弱い犬の扱い方として、ブラッシングや入浴のさせ方についてアドバイスをもらいまして、その辺私も工夫するようになりました。
まず、あまり力を入れてごしごしブラシでさばかない。
なんかもう、ついつい毎朝ガシガシやってしまっていたんですね。抜け毛やフケが多いので、出来るだけとってやったほうがいいのだろうくらいに思っておりました。これがどうもいけなかったらしい。
今では、以前の半分くらいの力で、ソフトにスッスッとやる程度にしています。
それからお風呂。湿疹がかさぶたになってそれが大量にフケとなっているもんですから、「フケ、いやいや」エチケットシャンプーだけど、そんなのもうないからメリットシャンプーだということで、人間用のシャンプーで毎週ごしごし洗っておりました。これはもう論外だったようで・・・。
さっそく犬用の低刺激性というシャンプーを購入して使うようにしましたが、今一つ症状が改善されませんでした。
そこで、水がいらないというやつを稲毛のイオンで買ってきたんですが、これを使うようにしたら劇的に症状が改善しましたね。今ではほとんど湿疹も出なくなりました。なんだ、結局私が洗いすぎだったんじゃないかということが判明しました。ごめんよ、アラン・・・。
こんなことがあって、かつての自分自身の息子に対する接し方を思い出しました。
小学生の頃、息子は算数があまり得意ではありませんでした。私はなまじ塾長などやっているものですから、家で俺が教えて得意にしてやろうなどと愚かにも思ったものです。
教える者というのは、往々にして自分の教え方に自信過剰になってしまうものです。これだけ「うまく」教えているのだから、当然わかるだろう、出来るようになるだろうなどと思い込んでしまいます。
しかし当の本人はそうやすやすと出来てくれない。そうなると、もうこっちはイライラですよ。しまいには、「何でこんなのもできないんだ」なんて言っちゃいけないようなことも言ってしまう。
これはいけないなと気がついて、一切私が息子の勉強を見るのはやめました。と言っても、道場での国語の授業は私がやるのでそれはやりましたが、数学・英語・社会・理科は、すべて道場の先生たちにお任せしました。そうしたら、少し時間はかかりましたが、尻上がりに成績がよくなりました。成績がよくなるのに時間がかかったのは、多分私のせいです。すまん、息子・・・。
まあ、塾長なんて言っても、自分が親の立場になればこんなもんで、恥ずかしい限りですが、親のような近すぎる立場の者が子どもについて手をかけすぎるのは、ホントにろくなことにならないですね。
子どもの成長について、私は植物を「育てる」のに近いイメージを持っています。
こんな感じの樹形になってほしいとか、こんな風に花をつけてほしいとか願っても、そのように植物が成長してくれるかどうかなんてわかりません。とにかく、植物は伸びるようにしか伸びません。
なんでも、植物を枯らしてしまう原因で意外に多いのが、肥料のやり過ぎなんだそうですね。あれこれ手をかけすぎるのは、植物でもいいことはないようです。
しかし、ほどほどに思いをかけてやることで、なかなか見事な花をつけたり立派な樹形になったりするものです。
子どもに対しても、あまりゴリゴリと手をかけるのではなくて、ほどほどに気をかけてやるくらいの距離感が正解なのかなと思っています。
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