親の「そろそろ」は3年遅い
大河ドラマ「おんな城主直虎」ですが、今年はこの辺で見納めにしようと思います。
あらゆる仕事で言えることですが、塾長という仕事をする者も、つねに学び続けなければなりません。そういうわけで、先月はいくつもの研修会や勉強会に参加してきたのですが、その中から、読書指導「ことばの学校」の勉強会で知ったことの中から一つご紹介します。
「ことばの学校」では、「読書指数診断」という日本語語彙力と読みの正確さを測るテストが年2回実施されるのですが、その総評を見ていると、このような興味深いと言いますかちょっと怖いデータがあります。
上のグラフは、「読書指数診断」で測ることのできる推定語彙量の学年ごとの平均値を、「ことばの学校」受講者と非受講者とに分けて棒グラフにしたものです。
赤線によって示されている通り、「ことばの学校」受講者の小学5年生と、受講していない中学2年生は、語彙力が同程度であることが分かります。
「ことばの学校」を受講している小学生は、国語力について関心の高い家庭のお子さんで、受講していない中学生には、あまりその点に注目してこられなかった家庭のお子さんも多く含まれると考えられるでしょう。
国語道場では、生徒一人一人に合った教材を選ぶため、すべてのご入塾者に語彙力テストを受けていただいています。確かに、上のグラフにあるデータは、現実をよく反映しているように思われます。ほとんどの場合、中学から塾に入るお子さんの語彙力は小学生高学年と同程度であり、成績不振で中学から入塾するケースになると、まず小学3~4年生程度の語彙力しかありません。
「語彙力は、学力や成績と何か関係があるんですか」といったご質問をいただくことがまれにあります。申し上げるまでもなく、大ありです。
語彙力は、人の話をきいたり文章を読んだりするときの理解力の基本です。
同じように学校や塾で先生の話を聞いたり、本や問題を読んだりしていても、語彙力の高い子どもはそれを正しく理解することができる一方で、語彙力の低い子どもは、何が話されたり書かれたりしているのかを正確に理解できないことが多くなるでしょう。
語彙力の高い子どもは、このように理解力も高いことになりますから、教わったことを早く身につけられます。しかし、語彙力の低い子どもは、自分が見聞きすることの多くが訳の分からないことが多いので、その分覚えることも難しくなってしまうでしょう。
語彙力が高いか低いかの怖いところは、時間の経過とともに知能の差に結びついてしまうところです。語彙力の高い子どもは、同じように学校や塾などで学んでもどんどん習ったことを身につけられ、語彙力の低い子どもは、高い子どもと同じように習得することはできないでしょう。両者とも同じように頑張って勉強しても、結果としてどんどんと差が開いていってしまうのです。
だから、出来るだけ小学生の早いうちからしっかりとした日本語語彙力を築き上げる必要があるのです。国語道場で学ぶお子さん方で、中学で学年の上位20パーセントに入るのは、多くの場合小学生のうちから高い語彙力を身につけていった子どもたちです。
小学1年生からスタートできる、最も確実で効果的な語彙力増強メソッド、それが読書指導「ことばの学校」です。今年度から、特に年長~1年生対象の入門コースが増強され、ついに290冊の本のラインナップが完成しました。他を圧倒するコンテンツを誇る、最強の読書指導、西千葉で受講できるのは国語道場だけです。
どうぞ皆様、お気軽にお問い合わせください。
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