読解力がないと情弱になる
千葉県公立高校入試までいよいよあと4日となりましたが、ほぼ同時に中学1・2年生には第4回定期テスト・後期期末テストが実施されます。国語道場では、対策授業やテスト勉強の自習に、毎日生徒たちが頑張っています。
自習室で生徒たちがどんな勉強をしているかたまにのぞきに行くのですが、あ~、いまだにいるんですよね。NG勉強法をやってしまっているお子さん。
その代表格が、まとめノートを作るです。
効果がゼロとまでは申しませんが、膨大な時間がかかるうえに、「勉強した」内容がほとんど頭に入らないので、国語道場では基本的にやらないように指導しています。まとめノートを作るくらいなら、一問一答式の問題を解くなどの暗記チェックを繰り返した方がはるかに効果があります。
私が気になるのは、どうしていまだにまとめノートなんかを作ろうとするお子さんがいるのかということです。
テスト勉強にまとめノートを作ることが、ほとんど無意味であるなんて情報は、進研ゼミのDM漫画にも描いてあるようなことだし、ネットでちょっと検索しても、否定的な意見がわんさか出てきます。
保護者の方とお話をしていても、お子さんがテスト勉強にまとめノートを作っているが、これは勉強法としてどうなのかということをお尋ねになる方もいらっしゃいます。そうお尋ねになる以上、その親御さんはまとめノートづくりに否定的でいらっしゃるわけですが、このように保護者の方の中でもあまり評判のよろしくない勉強法であるわけです。
にもかかわらず、まとめノートを作るお子さんはなぜいなくならないのか?
もちろん、それが自分に合った学習法で、それでよい成績を維持しているという可能性はあります。まずそういう人はいないと申して間違いありませんが、そういう人は除外します。
結局、広い意味で「読解力がない」ということになるのではないかと思います。
定期テストのたびにノートまとめをやって、出来上がっても頭に入っておらず、時間がかかり過ぎて問題演習をやる時間もなくなり、テストも失敗という経験をしているお子さんも、どこかで「まとめノートづくりなんて無意味」という情報は見たり聞いたりしたことがあるのではないでしょうか。
しかし、その情報が「読めていない」のですよね。この場合「読めていない」というのは、そもそも書いてあることが理解できないとか、書かれていることが自分に関係することであると気づけないとか、書いてあることはわかるが、その通り実行できないとか、いろいろなレヴェルがありえます。
いずれにせよ、読めない、読解力がないということは恐ろしいことだなと改めて思います。国語という教科であるとか、文章問題であるとかいったことに限らず、勉強全般の効率性、生きていく上での損得にまでかかわるのですから。
ひるがえって、大人の皆さんは「読めて」いますでしょうか?
この辺、お子さんの塾選びの上でも重要になってきますが、例えば子どもにつきっきりで教えてもらうのがいい教育だなんて思っていらっしゃいませんでしょうか。
これもちょっと検索などしてみれば、実は結構いろいろな意見があって、最近は否定的な意見が多くなっているんだなということにお気づきになるのではないでしょうか。
良質な情報に出会い、よりよい人生を送るためにも、常に「読解力」を鍛えておきたいものです。
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