遊ぶときは、遊びましょう
夏休みということで、小2の甥っ子が我が家にお泊りに来ました。私の甥なので、うちの2人の子どもたちからすると当然従弟ということになります。
いとこというと、たぶん私と同じ世代の方々だと、とてもたくさんいたという人が多いのではないでしょうか。10人以上いるという方も珍しくないでしょう。私も、母の兄弟が7人いましたから、いとこはたくさんいました。
ところが、私がひとりっ子だったこともあり、うちの子どもたちにとって、今回遊びに来た甥っ子は、彼らにとって今のところ唯一のいとこになります。少子化のすさまじい勢いを感じずにはいられません。
この甥っ子ですが、非常に知能が進んでいると感じるところがあります。今回も、『ワンパンマン』というアニメと”Epic Battle Simulator 2"というゲームを教えてもらいました。
『ワンパンマン』と聞いたときに、『アンパンマン』の質の悪い二次創作動画かなにかと思ったら、ちゃんとしたアニメ作品なんですね。最強のヒーローなんですが、目が死んでいて世に倦んだ感じの主人公。確かに、最強の力を本当に手に入れたら、やることなくなっちゃいますからね。無内容なんですが、設定が面白く、その点考えさせられました。
”Epic Battle Simulator 2"は、歴史的な様々な兵科で陣形を作り、コンピューターの軍勢と戦うもの。同種類の、同じ人数の兵科でも、どこに配置するかで勝敗が変わる、なかなかよくできたシミュレーションゲームでした。
昨日は、その甥っ子と小6の娘を連れて、館山に海水浴&花火大会に行ってきました。館山市の花火大会は、砂浜にみんな勝手にレジャーシートを敷いて楽しめるようになっていました。打ち上げる花火の数は海浜幕張の半分以下だそうですが、打ち上げ場所が近いせいか、迫力では圧倒的な感じがありました。
花火大会というと、一番思い出深いのは行徳の花火大会なんですよね。
「行徳の花火大会」?なんだそれという方もいらっしゃるでしょう。江戸川の花火大会のことかと思われるかもしれませんが、違います。私、小学2年生のころまで市川市の行徳に住んでおりました。で、当時、行徳で花火大会があったんですよ。今ではちょっと考えられないかもしれませんが、行徳の町でボンボン花火が打ち上げられていたんです。
行徳の住人からすると花火というのは、花火のカラが降ってくるのをかぶりながら、自分の頭の上でボンボン炸裂するのを身動きできない人ごみの中で見るのが当たり前でしたら、遠くから眺めるなんてのはばかばかしくてしょうがないというのが偽らざる気持ちだったりします。
たぶん市街化が進んでしまって、打ち上げる場所がなくなったのだと思いますが、いつの間にか行徳の花火大会はなくなってしまいました。自分の年齢から推測するに、たぶん1980年代初頭になくなったのではないかと思います。ネットが普及する一昔前くらいに消えたものって、検索してもなかなか情報が出てきませんね。こういうエアポケットのようになっている歴史を掘り起こしていくのは大切なことだなと思います。
さて、館山の花火大会を待っている間、近くに座っていた親子連れが、子どもに掛け算九九の練習をさせていました(^_^;)
当然のことですが、九九というのは7の段とか8の段でつっかえます。案の定、そこのお子さんも6の段、7の段となるにつれて怪しくなりました。「ろくはちしじゅうに」とかいう感じになってくる。それを聞いてその親御さん、6の段とか7の段をもっと練習しなきゃだめだなんてもっともらしいことを注意します。
私としては、あんまりこういうのは感心しませんね。花火見に来て、なんで九九やらされなきゃいけないのってんですよ。
遊ぶべき時に勉強させるなんてのは、勉強すべき時に遊ぶのと何ら変わりないと思いますよ。私自身の経験からも、遊ぶときに頭が空っぽになるほど楽しんだ方が、そのあとの勉強はずっと効率がよくなると思います。
こうやって子どもと一緒に遊べる時間なんて、永遠にあるわけじゃありません。あと何年かしかないんですから、その時を大切にしてほしいなと、心から思います。
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