2015年07月11日 20:19

PTAはなんのためにあるのか

 ウェブマガジンでこういう記事を読みました。

「ベルマーク」は勘弁!母たちの切実な叫びPTAで今なお続く、途方もない手作業

 私の息子が小学生だった時、家内がPTA役員をやっていてよく話を聞いたのですが、確かにPTA活動って謎の部分が多いなあと思いました。

 一生懸命活動されている方々を批判する意図は全くないのですが、上部の協議会への顔出しのような、なんともそのメリットが良くわからない仕事があるのは事実だと思います。

 私が特に奇っ怪に思ったのは、家内が役員をやっていた時期、ある学年で学級崩壊が起きていたんですが、その問題にPTAが一切コミットせずに、それこそ粛々と定例の仕事をこなしていたことです。

 PTAの会合で、どこそこのクラスが学級崩壊になっているということはうわさ話としては出る。だけどそのことについて正式に議題にして、学校の先生方と協力して何かするとか、そういうことはなかったですね。

 NHKでやっていた「大草原の小さな家」というドラマがありまして、そこに出てくるオルソン夫人という少々意地悪なおばさんが地域の学校のPTA会長という設定でしたけど、私がPTAというものを初めて知ったのはこれだったような気がします。

 このドラマで、PTAは結構強大な権限を持っていて、先生をクビにできちゃったりするんですよ。ま、オルソン夫人なんで、自分の思い込みで子どもたちから慕われている先生と衝突しちゃうというストーリだったんですけどね。

 それはともかく、私が一番感心したのは、PTAは子どもの教育にダイレクトに関与すべきものだという夫人の信念ですね。ドラマでは結果的に間違っていたんですが、おかしな教育をしていると判断したら、教師との衝突も辞さない。子どもの学校生活と直接関係のない会議や事務仕事に忙殺されてるんじゃないんですよ。

 日本のPTA活動で、「大変だ」とか「やりたくない」とかいう話が往々にして出ちゃうのは、そういうお母さん方が悪いのではなくて、子どもの学校生活の改善に結びついている気がしないというのが大きいんじゃないですかね。

 なんかこう、西千葉地区の中学校でも、夏の部活動の最終下校時間が遅すぎるなってところがありますけど、そういう問題にもPTAってもっとガンガン関与していいんじゃないのかなと思うわけです。

 ついでにと言ってはなんですが、私の娘は轟町のある自由保育の幼稚園に通っていたんですが、そこのお母さんお父さんの活動は活発で、印象的でしたよ。とにかくみなさんやる気満々。

 園の行事に親の活動が密接に関わっていて、子どもたちと一緒に遊べるんですよ。だからやってみると親も楽しい。そんな感じだから活動に参加するモチベーション上がりまくりですよね。

 最初に紹介した記事にあるベルマーク活動もその幼稚園でありましたが、係の皆さん本当に楽しそうでしたよ。

 轟町小学校には、お母さん方が子どもたちに本を読み聞かせする活動があるそうですね。こういうのはほんとうに素晴らしいと思います。

 PTAって、多分大本は子どもたちの学校生活をより良くするために始まったものでしょうから、轟町の某幼稚園ですとか、轟町小の読み聞かせ活動とか、そういった物のほうが本来のPTAのあり方に近かったんじゃないでしょうかね。

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