2019年12月01日 18:15

Vもぎ・Sもぎ、難問に立ち向かう意味

 国語道場では、本日から冬期講習がスタートしました。今年は冬休みが短いため、1・8・15日の日曜日も冬期講習日程として開講しています。

 今日は、進学研究会の県立そっくりもぎの受験日でもありました。そして午後3時より恒例の「県立そっくりもぎ見直し会」を実施しました。「県立そっくりもぎ見直し会」は、模試の当日という印象がほやほやで復習には最も効果的な日に今日受けたばかりのテストを全問見直しするという学習イベントです。国語道場の中3受験生のみんなは、一日お疲れさまでした!

 一人の生徒が、数学の難問の考え方を講師に質問していた時のことです。

これだけ時間をかけて解いても、まだ完全に理解しきれてないわ・・・

 まあ、不安にもなると思います。テストの見直しでは、そっくりもぎの暗号のような解答解説を解読し、それを私や講師が手助けしながら時間をかけて問題の解き直しをしていきます。しかし、実際の試験では制限時間内にこういった難問に向き合っていかなければいけません。

 ただ、「入試のルール」については、受験生の皆さんはしっかりと頭に入れておいてほしいと思います。 入試の学力テストとは、自分の志望校合格に必要なスコアを、取れる問題からとっていけばよいというものです。そもそも本番で全問出来る必要はないということです。ですから、テストの見直しの時は、まず現在の自分の力で十分に得点できなければいけない問題に取りこぼしがなかったかどうかしっかりとチェックしていきましょう。テストを受ける技術として、筋の悪い問題を捨てる決断力も重要です(特に数学)。

 それでは、例えば数学の各大問の後のほうの小問なんかは見直さなくてもいいのかというと、決してそうではありません。どれほど時間をかけてもいいので、しっかりとやっておきたいものです。

 なぜか。それは、そのような難しめの問題に自力で取り組むことで、テストの問題を解く「経験値」を上げてくれる効果があるからです。

 難問に一つや二つ取り組んだところで、明日から爆発的に得点力が向上するということはありません。しかし、継続的に難問に取り組んでいくことで、正答にたどり着きやすくなるという効果は確実にあります。どういうことかというと、問題を見た時点で、どうやって解いたらいいのか見当もつかないような問題でも、ちょっと考えて思いついた解き方を試してみると、するすると正答にたどりつけるようになる確率が上がってくるということです。

 今の段階で模試での志望校の判定があまりよくなく、現状よりもさらに学力のレベルアップが必要という状況の受験生は、ぜひともこの継続的に難問に取り組む機会を持ってほしいと思います。より上位のレベルに到達する=何人ものライバルを追い抜いていかなければならないということは、今の力で解ける問題だけができるだけではだめだということです。今できていないレベルの問題が解けるようにならなければならない。ということは、積極的に「難問」に挑戦していくことが不可欠だということなのです。

 テストの見直しで膨大な時間をかけて一応正解は出せたけれども、これをもう一回自力でやってみろと言われると自信がないなんてことが多々あると思います。それでもそうした経験を繰り返していくことで、着実に自分の実になっているものがあるんだと思って頑張ってもらいたいと思います。

 千葉県公立高校入試前期選抜まであと約70日、後期なら約90日あります。これだけあれば、まだまだ何かできるはず!

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